ジクロフェナク ナトリウム。 ジクロフェナクNaの効果と副作用【痛み止め・鎮痛剤】

痛みと鎮痛の基礎知識

ジクロフェナク ナトリウム

NSAIDsは、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用、抗血小板作用など様々な薬理作用を持ち、、、、外傷、、発熱などに対し、日常の医療で頻繁に用いられている。• では、の第一段階では、NSAIDsを用い、適用がある場合にはの併用を考える。 NSAIDsには 天井効果があるので、それ以上増量しても鎮痛効果は増えない。 第2から第3段階においては、と併用される。 NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ()の活性を阻害する。 構成型のCOX• 常時発現していて、 腎血流の維持・血管拡張・胃粘膜保護作用など生体の恒常性を維持に重要な働きをしている。 誘導型のCOX• 時のPG産生に関与する。 の阻害剤• COX-1のスプライシングバリアント• 主に中枢神経系に存在する。 非特異的副作用• 胃腸障害:もっとも多い• 腎障害:浮腫、腎炎• 肝障害:肝炎(劇症肝炎)• 呼吸器障害:、間質性肺炎、肺水腫• 循環器障害:高血圧• 特異的副作用• :耳鳴り、難聴• :ふらつき感、目眩、頭痛、悪化、痙攣• :再生不良貧血• 、:髄膜刺激症状• :溶血性貧血 アスピリン喘息 aspirin-induced asthma:AIA =NSAIDs過敏喘息、NSAIDs不耐症• に代表されるNSAIDsによって発作が誘発される喘息• 「アスピリン喘息」といわれるが、アスピリンだけが原因物質ではない。• NSAIDs使用後の急激な喘息発作と鼻症状の悪化は、本症を強く疑う。• アスピリン喘息は喘息患者の約10%に認められる後天性過敏症(成人喘息患者の約10%はアスピリン喘息)で、小児ではまれ。• 多くは30歳頃に慢性副鼻腔炎で発症し、その数年後にアスピリンに対する過敏症が出現するため、慢性副鼻腔炎がに何らかの異常をもたらすものと考えられている。• アスピリンによって経路が阻害されると代償的に の産生が亢進する。 ロイコトリエンには強力な気管支収縮作用があるため、気管支喘息が惹起される。 アスピリン喘息以外の気管支喘息患者に対しても、NSAIDsは禁忌である。 NSAIDsの副作用は、を阻害するために発現するので、が開発された。• NSAIDsの、胃腸障害作用は用量依存性であり、多くの場合致命的となる胃穿孔や、上部消化管出血を起こす。 概ねNSAIDsを処方された患者の10〜20%に消化器症状が現れ、アメリカでは年間に10万人以上が入院し、1万6千500人が死亡している。• しかしにはがなく、のCOX-2活性を阻害するので、心血管系のリスクが上昇している患者に対しては使用できない。 ほとんどのNSAIDsは心血管系リスク(:CVリスク Cardiovascular Risk Factors)を上げることがわかった。 (低用量であれば問題はほぼない。 )しかしアスピリンは心血管系リスクを下げるので除外されている。• ほとんどのNSAIDsは、腎臓への有害作用を引き起こすことがあり、浮腫、高血圧および心不全を招くおそれがある。 NSAIDsは、腎機能を低下させ、血清K値を上昇させるおそれがある。• は、腎臓では微小血管(輸入細動脈など)を拡張させ(腎血流量やGFRが増加する)などして、腎機能の維持に関与している。• NSAIDsは、腎臓でPGの産生を抑制し、Na再吸収や水再吸収を抑制し(水やNaが貯留する)、血管拡張を抑制する。• 高齢者や腎機能障害患者では、腎臓でPGが作用し、腎機能を代償的に保持し、血圧上昇を抑制している。• NSAIDsを投与すると、PGの産生が抑制され、腎機能が低下し、血圧が上昇する(平均血圧5mmHg程度が上昇する)。 [相互作用]• ():NSAIDs によりワーファリンの抗凝血作用が増強され。 出血傾向が増強される。• 中枢性痙攣():中枢のGABAA受容体の阻害作用がNSAIDs 存在下で増強することがあるので、併用を避ける。• 糖尿病治療薬:サリチル酸系薬剤が(SU 剤)、インスリン製剤などの血糖効果作用を増強し、低血糖症状を発現す。• 古代から鎮痛薬として使われたヤナギの樹皮の有効成分、抗炎症作用がある。• ベンゼン環にカルボキシル基とヒドロキシ基を併せ持つ、無色の針状結晶。• 隣接するヒドロキシ基の影響でカルボン酸としては比較的強い酸であり、そのまま飲むと胃穿孔を起こし腹膜炎の原因となる。• 酸性を弱め、胃を通過できるようにしたものがアセチルサリチル酸()である。 Raffaele Piria( 1814〜1865, イタリアの化学者)はパリのソルボンヌ大学で、から無色の針状でない結晶を分精製し、サリチル酸と命名した。 名称は柳の学名 Salix albaにちなむ。 8月10日 19世紀には、苦味が強い柳エキスに代わってサリチル酸が鎮痛剤として使われたが、強い胃痛という副作用があった。 Felix Hoffmann( ドイツバイエル社)が、サリチル酸をアセチル化して副作用の少ないアセチルサリチル酸()の合成に成功し、サリチル酸は鎮痛薬として使われなくなった。 1879年 明治12年 日本では、明治12年(1879年)から飲食物の、明治36年(1903年)以降は酒の防腐剤として用いられていたが、WHO の勧告や世論の反対運動などによって昭和44年(1969年)に全面禁止となった。 また、腐食作用を利用してイボ取りの薬の主成分となっている。 サリチル酸は天然にも広く認められ、特に果実にエステル体であるサリチル酸メチルの状態で存在している。 植物では、サリチル酸がウイルスやバクテリアなど様々な病原微生物に対する抵抗性(全身獲得抵抗性)を誘導する鍵となる物質として働くことが知られ、この働きにおいてはジャスモン酸と拮抗的に作用すると考えられている。 一種の植物ホルモンとされることもあり、分子生物学による植物免疫研究の対象である。 サリシン salicin Henri Leroux(アンリ・ルルー、フランスの薬学者)が、柳 Salix albaから活性物質を分離し、(サリシン)命名した。 しかしサリシンは実際に純薬として使われることはなかった。 サリシンは内服できないほどひどく苦かったからである。 サリシンを含むヤナギの樹皮の煎液も苦く、欧州人は何世紀もの間その鎮痛作用を求めてひたすら苦さに耐えてきたのであった。 サリシンの話は江戸時代の日本にも伝わった。 堀内適斎(米沢藩の医師)が自書の『医家必携』でヤナギの皮の効用にふれ、「この薬、苦味・収斂・解熱の効あり。 近世、柳皮塩あり、撤里失涅(さりしん)といふ」と記した。 の配糖体であり、すべてのヤナギの樹皮で産生する非炎症性の配糖体でもある。• 服用するとサリチル酸に分解されるが、服用時にはのような苦味を感じる。 柳に鎮痛効果があることは紀元前からよく知られていた。 に Felix Hoffmann( ドイツバイエル社)が、アセチルサリチル酸の合成に成功した。• アスピリンは、ドイツのバイエル社が、アセチルサリチル酸に対して商標登録していたが、第一次世界大戦のドイツの敗戦で連合国によって商標は取り上げられ、一般名としても使われるようになった。• 日本薬局方でも、アスピリンが正式名称(一般名称)になっている。 アスピリンは「ピリン」の名前が付いているが、ではない。• アセチルサリチル酸は柳の抽出物に由来する成分であるが、アスピリンの名称は、ヤナギ Salixに由来するものではないらしい。• アスピリンの命名者は Heinrich Dreser( 1860〜1924, ドイツの化学者)()で、2つの説がある。 アセチル(acetyl)のaとspir saure()の合成語。 セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria? Spiraea ulmaria? 、 花嫁草 Meadowsweet)• 原産地は、ヨーロッパ、アジア西部、モンゴル。 属名のFilipendulaは「ひもがぶら下がった」という意味で、根の形が由来する。• 初夏から夏にかけて、香りのよい乳白色の小さな花をつけ、その花はアーモンドの香りがする。 乾燥すると香りが増すのでポプリなどに最適。• イギリスではストローイングハーブ(床にまくハーブ)や、ビールの香りづけにも利用されている。• 日本にもシモツケソウなど3種類の仲間が自生する。 シモツケは、日本全土の山野にも生えているバラ科の落葉低木。 化学名:1-Acetylsalicylic acid, 化学式:C9H8O4, 分子量:180. 解熱、鎮痛、消炎作用• も確認された。 現在では 解熱鎮痛効果よりも、心血管系有害現象の予防・治療薬(や脳梗塞の予防のための 血栓防止)として服用する人が多くなってきた。• アスピリンの効果には性差があり、男性では心筋梗塞リスクを減少させ、女性には脳卒中リスクを減少させる。 アスピリン・ジレンマ aspirin dilemma• アスピリンの投与量により血栓形成効果が減弱されたり、増強されたりする現象 ・血栓形成、血管収縮作用 、血管拡張作用 低用量のアスピリン low-dose aspirin• に作用し、COX-1を阻害することによってTXA2の生成を抑制し、血小板の二次凝集を抑制する。 しかし低用量ではPGI2はが新たなCOXを合成するため十分に代償される。 大用量のアスピリン• PGI2の代償が追いつかず、抗血栓作用が失われる。 特異的副作用 :耳鳴り、難聴• インフルエンザ及び水痘のまれな合併症。• 主に小児において発症する。 5-16歳が大部分• かなり高い死亡率疾患で、致死率は20-30%,生存者では脳障害が残る。 急性脳症(嘔吐、意識障害、痙攣、高熱等の症状)で、肝臓ほか諸臓器の脂肪変性、CT上脳浮腫が見られる等により特徴づけられるものをいう。 (インフルエンザ脳症の病型には、ライ症候群のほか、急性壊死性脳症、HSE症候群(HSES)などがある。 水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐と嗜眠から始まり、意識障害、昏睡にいたる。 痙攣(急性脳浮腫)、肝臓障害、GOT、GPT、LDH、CPKの急激上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖症などの症状が短期に起こる。 Ralph Douglas Kenneth Reye( 1912〜1978, オーストラリアの病理学者)らが、原因不明の小児の疾患に関する論文を科学誌「Lancet」に発表。 1980年 4つの疫学調査がライ症候群にサリチル酸の関与を指摘した。 1982年 米国保健省長官は「アスピリン系の解熱剤を水痘やインフルエンザに使用すると、ライ症候群になりやすい」との警告文を公表した。 1982年 米国小児科学会は、「臨床的、疫学的証拠にもとずき、水痘の小児またはインフルエンザが疑われる小児に対しては、普通の場合アスピリンを処方すべきでない」との勧告文を学会誌に掲載。 1982年 厚生省も調査開始。 内容は未公開。 単に「我国の調査では本症とアスピリンの関連性は立証出来ず、本症の原因は不明である」とのみ報道した。 1983年 アメリカではライ症の発生は調査始まって以来の最小値となる。 1984年 保健省がアスピリンを服用しないようキャンペーンを実施した。 1985年 アメリカでは発症者数が年間600〜1200人から90人台にまで激減した。 1998年 11月、日本のThe Informed Prescriberは「解熱剤は基本的には不要」との解説を掲載。 1998年 厚生省は「サリチル酸製剤の15才未満の小児の服用はこれを認めない」旨やっと通告した。 これを統計処理すると、死亡の危険度は、使わなかった場合に比べ、それぞれ4. 6倍と3. 1倍に上昇していた」。 アメリカでは、サリチル酸系製剤を服用停止したところ、ライ症候群は激減した。• 日本では、ライ症候群の予防のために、投与する薬を限定している。 15歳未満の小児のインフルエンザや水痘に伴う発熱に対して、解熱などの目的で、メフェナム酸を使った解熱剤:アスピリン、アスピリン・アスコルビン酸、アスピリン・ダイアルミネート、サリチル酸ナトリウム、サリチルアミド、エテンザミド、ジクロフェナクナトリウムを、原則として、投与しないことになっている。• アセトアミノフェンには、インフルエンザ脳症や脳炎、あるいはライ症候群などの副作用は比較的少ないとされている。• は、インフルエンザ脳症の死亡率を、上昇させる。 ライ症候群の原因は、明らかになっていない。 しかしアスピリンの代謝産物のサリチル酸などによる、ミトコンドリアの代謝障害が原因と考えられている。 原因が明らかではないので、根本的な治療はないので、症状に対する対症療法• 脳の浮腫にはマニトールを点滴する。 けいれんにはけいれん止め坐薬()などを処方• 出血傾向にはの投与や、FFP(新鮮凍結血漿)の輸血• 呼吸不全には呼吸器による呼吸管理• 血中のアンモニアを下げる治療(の投与、抗生剤の使用)• 時には交換輸血や血液透析を必要とすることがある。 エテンザミド ethenzamide• サリチル酸系の解熱鎮痛消炎剤• 主に市販の頭痛薬や総合感冒薬に配合され、頭痛・歯痛・生理痛や発熱を抑える。• に、と Ethenzamideを加えた「 ACE処方」と呼ばれる組み合わせで用いられる。• と同等の作用を持つが、エテンザミドはサリチル酸ではなく、サリチルアミドになるため、胃に対する副作用は比較的軽いとされている。 解熱作用は強力で、アスピリンの4倍あり、常用量でも低体温、虚脱を起すことがあるので注意が必要である。• わが国では解熱剤のシロップ剤が少ないことから、本剤が比較的多く使用されている。• アメリカ,ドイツ,カナダでは下痢、喘息の増悪、顆粒球減少症、血小板減少症などの副作用のため、小児への使用は安全性に疑問があることから認可されていない。 アリール酢酸系-フェニル酸系の酸性NSAIDs• 選択的COX-2阻害剤ではないが、比較的COX-2阻害効果が強い。 Ciba-Geigy 現在 Novartis がに開発し、1979年に英国で発売された。• スイスのガイギー社は、(ピラゾリジン誘導体のピリン系薬剤)、およびの立体構造と物理的化学的性質とを比較し、これらの化合物に一定の構造があることを見いだした。 それらは酸解離定数が4〜5の弱酸性であること、分配係数が約10であること、その立体構造上二つの方向感の間にねじれがあることであった。 これらの評価基準としてジクロフェナック(酸解離定数4、分配係数13. 4、2つの方向環のねじれ69度)が選び出された。• 1974年にボルタレン錠、1982年に坐薬、1990年にボルタレンSRカプセル(徐放性製剤)、2000年に経皮吸収型製剤(ボルタレンゲル)が発売されている。• 解熱,鎮痛,消炎作用が強力で即効性があり,しばしば坐剤は解熱目的で使用されている。• 患者の鎮痛目的でしばしば使用される薬剤である。• 製剤を投与後に、を発症したとの報告があり、小児のウイルス性疾患の患者に投与しない。 ジクロフェナクナトリウム製剤を、妊婦に投与すると、胎児に動脈管収縮・閉鎖、徐脈、羊水過少が起き、胎児の死亡例も報告されている。 アリール酢酸系-フェニル酸系の酸性NSAIDsの• がんの治療薬として研究中• スリンダクと試験的化合物ジフルオロメチルオルニチン(DFMO)を用いた臨床試験(第3相試験)の結果、しばしば大腸がんの前駆病変となる病変の再発を高い率で防ぐことが示された。 化学名:1- 4-chlorobenzoyl -5-methoxy-2-methylindol-3-ylacetic acid, 化学式:C19H16ClNO4, 分子量:357. アリール酢酸系-インドール酸系NSAIDs• (などもインドール核を有する。 )であることから、インドメタシンと命名された?• COX-1阻害が比較的強い。 2 Tsung-Ying Shen がアメリカで開発した(Br Med J 5363: 965-70)。 1965年 FDAが認可した。 1966年 日本に導入された。 承認されている効能・効果:1 次の疾患の消炎、鎮痛:慢性リウマチ、変形性関節症 2 手術後の炎症および腫脹の緩解• 厚生労働省は平成21年9月15日に、「原則として、「インドメタシン【坐剤】」を「癌性疼痛」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。 」という通達を出した。 捻挫、打撲、、、、、、のための外用消炎鎮痛剤(湿布薬・塗り薬)として利用されている。• 開発された当初は、皮膚から吸収されない成分とされていた。 1976年、興和の研究開発陣がインドメタシンを皮膚から直接吸収させる方法を発見し、その後の試行錯誤によって1980年3月、皮膚に塗って使う経皮吸収型の外用鎮痛消炎薬が発売された(イドメシンコーワゲル、バンテリンなど)。 比較的作用が強いが,半減期が短く作用持続時間の短い。• 消化性潰瘍、肝臓・腎臓障害、心不全、膵炎、の患者は使用を避ける。• 特異的副作用:ふらつき感、目眩、頭痛、悪化、痙攣• インドメタシンにのみ特異的に反応する頭痛がある。 インドメタシン反応性頭痛 Indomethacin-responsive headache syndrome• の診断基準に書かれているもの 発作性片側頭痛 持続性片側頭痛(HC)• 副作用の低減のためにデザインされた非ステロイド性抗炎症薬インドメタシンの• 本邦では1991年に認可された。 フェルビナク felbinac• アリール酢酸系-フェニル酸系の酸性NSAIDs• 浸透性が良いのでー、、軟膏やクリームとして用いられる。 イブプロフェン ibuprofen• Boots Group(イギリス最大級の国際的薬品小売企業)の研究部門が開発した。 Stewart Adams、 John Nicholson、 Colin Burrows(英国)らがアスピリンよりも安全な薬として1950代に合成し、にパテントを取った。• 治療薬として、英国では1969年から処方薬として許可され、米国では1974年から使用可能となった。• WHOのエッセンシャルドラッグ• に次いで広く使用され,特にアメリカではで扱う解熱剤の中心となっている。• 消炎、鎮痛、解熱作用を比較的バランスよく持っている。 アセトアミノフェンより解熱効果の持続が長い。• 市販されているイブプロフェンはである。 常用量でも低体温,虚脱を起すことがあるので注意が必要である。• 副作用:低体温・胃腸障害・肝障害・視覚障害・代謝性アシドーシスなど• アスピリン服用の後にを服用すると、アスピリンのが抑制される。 FitzGeraldら。• イブプロフェンもオレオカンタールもチャネルを活性化する。 プロピオン酸系の酸性NSAIDs、フェニルアルカン酸誘導体• 貼付薬、内服薬• 比較的副作用の少ないが、スティーブンス・ジョンソン症候群:も報告されている。 プロピオン酸系の酸性NSAIDs• 1967年にフランスのローヌ・プーラン社(現 サノフィ・アベンティス社)が合成した。• 内服薬の他、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、液剤、、等の様々な剤形で発売され、一般用医薬品としても販売されている。• ケトプロフェンはを起こす副作用があるため、貼付部を紫外線に晒してはならない。 プロピオン酸系の酸性NSAIDs• 鎮痛、解熱、抗炎症薬として用いられる。• ナプロキセンを始めとする、プロピオン酸系のNSAIDは、それらはいずれもプロピオン酸の 2位が芳香環で置換された構造を持つ光学活性化合物で、S体に望ましい生理活性があることが知られている。• プロピオン酸誘導体の酸性NSAIDs• 三共が開発したNSAIDs 1986年に経口剤(錠剤と細粒剤)が発売され、2006年には、2008年に(商品名:ロキソニンテープ)が発売された。• であるため、体内ですみやかに活性型に変換される。 ロキソプロフェンNaは肝臓でカルボニル還元酵素(Carbonyl reductase:CBR)により、trans-OH体(活性代謝物)とcis-OH体に変換され、COXを阻害する。• カルボニル還元酵素は皮膚や筋肉にもあることが確認され、外用薬への応用が可能となった。• trans-OH体に変換された後に効果を発揮するので(?)、胃腸障害が比較的少ない。• ロキソプロフェンNaは肝臓でグルクロン酸抱合を受ける。 承認されている効能・効果:1. 、、腰痛症、、、歯痛などの疾患ならびに症状の消炎・鎮痛 2. 手術後、外傷後ならびに抜歯後の鎮痛・消炎 3次の疾患の解熱・鎮痛:急性気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む。 平成21年9月15日に厚生労働省は、「原則として、「ロキソプロフェンナトリウム水和物【内服薬】」を「」、「」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。 」という通達を出した。• 平成22年1月22日に厚生労働省の薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会はとしてロキソニンなど3成分を承認した(ロキソニンS、ロキソ、リファイン)。• オキシカム系のNSAIDs、ベンゾサイアジン系• 化 学 名:4-Hydroxy-2-methyl-N- pyridin-2-yl -2H-1,2-benzothiazine-3-carboxamide 1,1-dioxide• 1967年に米国ファイザー社が開発した。• 日本では1982年に経口剤として承認され、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、腰痛症などの鎮痛・炎症に適応を有し、その後局所適応を目的とした軟膏剤を開発し、1986年に承認を受けている。• プロスタグランジン生合成酵素阻害作用のほか、リソソーム系酵素の遊離を抑制すると考えられている。• 効能・効果は消炎・鎮痛のみで、解熱目的の適応はない。 かぜへの適応が削除された。• 小児に対する安全性も確立されていない。• ピロキシカムは、「1日1回投与」ですむ強力で作用持続時間の長い薬剤として開発され、106カ国で臨床使用され、高い市場占有率を有する抗炎症薬であった。• 抗炎症鎮痛薬による重篤な消化管出血、潰瘍、穿孔(死亡例を含む)が増加しているが、ピロキシカムによる発生率が最も高いとする調査結果が報告された。• 「高齢者には慎重投与」などの添付文書の使用上の注意が改訂された。• ピロキシカムが特に危険な理由は、主に、1. 以上に長い血中濃度半減期(約50時間)のため、老年者では蓄積により血中濃度が高くなりやすく、毒性が発現しやすくなる点。 肝・腎障害、年齢や体重に応じてどの程度に投与量を調節すべきかについて、ほとんどわかっていない。• EMEA(欧州医薬品審査庁)は、ピロキシカムの胃腸障害および重篤な皮膚障害の発現率が高いため使用制限した。 (2007. オキシカム系のNSAIDs• 非経口も可能である。• ピロロ-ピロール誘導体---、ピロールを有している。• C0X-1選択性が高いNSAID• ケトロラクトロメタミンketorolac tromethamineは、非経口使用できる唯一のNSAIDである。• 経口(タブレット、カプセル)投与以外に、筋肉投与や、点眼薬や点鼻薬がある。• である。• 解熱、鎮痛やに使用される。• 脊椎手術後の・の補助としてのケトロラク• 腎臓を介して排泄される薬物---周術期の腎機能低下や消化器の副作用が強い SC-560• COX-1 選択的阻害薬• SC-560 は小腸粘膜のPG産生をと同等に阻害するにもかかわらず、小腸傷害を惹起しない。 TFAP【N- 5-アミノ- 2-ピリジニル - 4- トリフルオロメチル ベンズアミド】 参考• 新規の COX-1 阻害剤• ラット経口投与時に、大量投与しても胃腸へのダメージがほとんどないが、よりも強い鎮痛作用を示す。 アリール酢酸系、ピラノ酢酸系のNSAID• 1985年にヨーロッパで発売され、本邦でも 1994年から使用され始めた。• エトドラクは、COX-2に対する作用がCOX-1に対する作用と比べて10倍強く、比較的消化器障害の少ない消炎鎮痛剤として使用されている。• の生合成を抑制する作用以外に、産生を抑制したり、好中球(多形核白血球)からのライソゾーム酵素の遊離を抑制したり、好中球の遊走を抑制する作用もある。• エトドラク製剤は、軟骨基質からのの遊離を抑制する。• 現在のところ、重篤な心血管事故は報告されていないようだ。 オキシカム系NSAIDs• COX-2が発見される前にすでに開発されている、比較的COX-2選択性が高い。• 1977年に合成され、ヨーロッパで 1995 年に初めて承認され、本邦では 2000年に承認された。 1977年にHoffmann-La Roche社 Hoffmann-La Rocheが合成したオキシカム系のNSAIDでNSAIDs• 本邦では平成12年12月22日に製造承認(大正製薬)を取得• 従来のNSAIDと比べて強力な抗炎症・鎮痛効果を有す。• 製剤的に溶出性を高め、体内吸収性を改善(クイックリリース技術)。• 最高血中濃度到達時間は、内服後30数分(空腹時)とされている。• 血中濃度の立ち上がりの速さから手術後疼痛等の急性症状に対し、迅速な鎮痛効果を示す。• 易代謝性により、慢性関節リウマチ等の慢性疾患においても安全に投与が続けられると考えられている。 プロピオン酸誘導体の酸性NSAIDs• COX-2優位:炎症部位のCOX-2を阻害するため、消化管障害などの副作用が少ない。• 拮抗作用:BKによって誘発される痛みも抑制する。• 高齢者、腎機能低下患者、患者などでは、速効性で副作用が少ないザルトプロフェンが使いやすい。 従来NSAIDsに特徴的なである消化管障害を軽減するために、C0X-2阻害剤が開発された。• 選択的COX-2阻害薬では胃腸障害が少ないことからも、のような長期投与が必要とされる患者には適している。• しかしCOX-2阻害薬は従来型NSAIDsよりも、血栓を誘発し、を起こしやすいという報告が出だした。 のCOX-1活性を阻害しないので、による 「」は阻害されない。• のCOX-2活性を阻害するので、による 「」が阻害される。• その結果、血栓が形成されやすくなり、心血管合併症の発症リスクが高まると考えられる。• COX-2阻害薬と心血管リスクとの関連は、大腸ポリープの再発予防を目的とした、COX-2阻害剤の臨床試験で問題になってきた。 コキシブ系薬剤• COX-2 選択性を目指して開発され、 スーパーアスピリンとして注目された。 Pfizer社が開発した第1世代のコキシブ系COX2阻害剤 1992年 米国G. 1998年 海外で始めてコキシブ系薬物として承認され、1999年2月に米国で発売された。 「関節リウマチ、変形性関節症の消炎・鎮痛」が適応となっている。• セレコキシブの血管系疾患に対するリスクも警告されている。 Merck社が開発した第1世代のコキシブ系COX2阻害剤• 長期使用後に心臓発作および脳卒中のリスクを増加することが明らかとなり、2004年9月に自主回収された。 (ロフェコキシブ回収までに長時間を要していた。 第2世代のコキシブ系薬剤• 2003年ファイザー社は欧州委員会からバルデコキシブの販売承認を取得した。 欧州で変形性関節症、関節リウマチ、原発性月経困難症(生理痛)が関与して起きる疼痛と炎症の治療薬として販売が認められた。 臨床試験でハイリスク患者に対するバルデコキシブの心臓毒性も示されている。 パレコキシブナトリウム parecoxib• 骨関節炎や急性疼痛の治療薬としてNovartis社(スイス)が開発した選択的COX-2阻害剤• の急性疼痛緩和にと同等に有効で、インドメタシンに比べて副作用が少ない?• 英国、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、ニュージーランドなどでに販売されていたが、2007年に英国・ドイツ・オーストリアは、肝障害の懸念により販売を停止すると発表した。• 米国FDAも、変形性関節症による痛みの治療法としての承認申請に対して非承認が通知された。 エトリコキシブの血栓性心血管イベント発生率はと同等• 抗炎症作用は酸性NSAIdsに比べると穏やか。• 作用機序はわかっていないが、PG 生合成抑制作用を示さない。 消炎・鎮痛剤• 吉富製薬(現武田薬品系、九州の吉富町に由来)は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が全盛だった時代に、ベンゼン環を他の環に変えてみたらどうかという独創的な発想で開発に着手した。 吉富製薬九州研究所は先ず塩酸チノリジンを開発し、チオフェン環とピペリジン環の縮合に関する合成データを得た。• 患者にも投与できる。• 最初に使用されたパラアミノフェノール誘導体の鎮痛薬 Arnold Cahnと Paul Hepp(フランスの内科医)が、febrile disease(熱病)で、腸の寄生虫に苦しむ患者に向け、ナフタリンnaphthalene を処方使用としようとしたが、地方の製薬会社が配合を間違っていて、アセトアニリドを処方したところ、併発していた熱まで下げ、アセトアニリドに鎮静作用があることがわかった。 アセトアニリドは、アンチフェブリンantifebrinという名前で販売された(「ノーシン」の主成分)。 1887年 アセトアニリドは毒性が強いことが確認されたのでそれに変わるパラアミノフェノールの誘導体の探索が始まり、に解熱作用のあることが見いだされた。 1889年 Karl Mornerがアセトアニリドとの関係を研究した。 アセトアニリドは生体内でパラアミノフェノールに酸化されることがわかった。 Joseph Freiherr von Mering(1849〜1908, ドイツの内科医)がを初めて臨床に使用した。 アセトアニリドが他の同用途の薬品に比べ高い毒性を持ち、メトヘモグロビン血症 methemoglobinemiaを引き起こして肝臓や腎臓に損傷を与えることを発見した。 そのためアセトアニリドは、アセトアミノフェンなど毒性のより低い医薬品にその地位をゆずることとなった。 アニリン anilineと無水酢酸 acetic anhydrideから合成できる。• アセトアニリドは、アンチフェブリンantifebrinという名前で販売された(「ノーシン」の主成分)。 非オピオイド系・非ピリン系の中枢性解熱鎮痛薬 (1878? 当初はアゾ色素の中間体として用いられていた。 von Meringはアセトアミノフェンの服用はメトヘモグロビン血症 methemoglobinemiaを引き起こすこと傾向があることを危惧していた。 1889年 Karl Mornerがとアセトアミノフェンの関係を研究した。 アセトアニリドは生体内でパラアミノフェノールに酸化されることがわかった。 1893年 アセトアミノフェンが初めて医薬品として用いられた。 1947年 David Lesterと Leon Greenbergがアセトアミノフェンはヒトの血中ではアセトアニリドの主要代謝物であることを発見した。 アセトアミノフェンを大量投与したアルビノラットにメトヘモグロビン血症は引き起こされないことを確認した。 1950年 アセトアミノフェンを含む セデス(塩野義製薬)が一般用医薬品として発売された。 (1939年に医療用医薬品として発売されるが、第二次世界大戦突入に伴う原料不足もあり、実質的な生産は限られた量しか生産されることなく終戦を迎えた。 大戦終了後、日本が徐々に活力を取り戻し始め、再度発売された。 ) 1953年 アセトアミノフェンが鎮痛薬として米国で医薬品の承認が得られた。 Sterling-Winthrop Co. がアスピリンの副作用に対してアセトアミノフェンを販売し、子供にも安全であることを宣伝した。 タイレノールというブランド名は、アセトアミノフェンの正式な化学名、「N-ace tyl-para-aminoph enol」から取ったものである。 1958年 1月10日 ピリナジン末(製造販売元:長生堂製薬)が発売された。 1984年 7月 カロナール細粒20%( 昭和薬品化工) 販売開始 1999年 5月29日 埼玉県本庄市保険金殺人事件第2の事件:市販の風邪薬とアルコールを大量に摂取させることによる殺人事件 2000年 9月に武田薬品工業がタイレノールのライセンスを得て発売し、2004年10月1日からジョンソン・エンド・ジョンソンの直販となった。 2001年 長期投与によるフェナセチンによる腎障害などの副作用があるため、「セデスG」が製造中止となった。 2011年 1月13日に米国FDAはアセトアミノフェン製剤による重篤な肝障害副作用に対して、安全対策を実施することを報告した。 2011年 1月 厚生労働省医薬品局は、「変形性関節症による疼痛」の効能・効果の追加および投与量の見直しと「警告欄」 2011年 2011年4月22日 (塩酸塩・配合製剤)の製造承認• COX阻害作用が弱く、 抗炎症作用はないので、NSAIDsには分類されない。 パラアミノフェノール誘導体• 又はをヒトに投与したときの主要代謝物• フェナセチンの誘導体:フェナセチンからアルコールが外れた構造:N-acetyl-p-amino-phenol• アセトアミノフェンは、イブプロフェンとともに、小児領域におけるスタンダードな解熱薬として世界各国で認められている代表的薬剤である。• 日本でも、アセトアミノフェン全製剤が小児で使用可能• 多くの総合感冒薬(一般用医薬品)に含まれる。 PL顆粒 成分・含量(1g中) サリチルアミド 270mg アセトアミノフェン 150mg 無水カフェイン 60mg メチレンジサリチル酸プロメタジン 13. 5mg• セデスは1950年から販売されていた一般用医薬品である。 セデスGはフェナセチンが含まれていたため、2001年に製造中止となったが、セデスG以外の各種セデスは、現在も販売されている。• バファリンの主成分はアセチルサリチル酸だが、小児用バファリンの主成分はアセトアミノフェン• アセトアミノフェンはに代って 小児の解熱剤の第一選択薬となっている。• アセトアミノフェンは種々の痛みに有効であり、米国リウマチ学会では、軽度から中等度の患者への鎮痛薬の第1選択薬としている。• のの第1選択薬である。 日本での投与量は少なすぎる。 添付文書: 1回300〜500mg、1日900〜1500mg• また投与は1日4回程度に分けて行い、1回投与量が1000mgを超えないようにする。 2011年1月成人用量の拡大および効能追加(変形性関節症)を承認• 1回300〜1,000mg,1日4,000mgまで• しかし高用量では重篤な肝障害が発現することがあるので安全対策を見直すことを了承した。 わが国では坐薬として繁用されているが、米国ではシロップ剤、ドロップ、細粒など小児用の剤型が多く市販されている。• アセトアミノフェンにとを加えた「ACE処方」と呼ばれる組み合わせで用いられています。 [メリット]• 長期投与が可能で、老人でも投与できる。• アセトアミノフェンは末梢では作用しないので、アスピリンでみられるような副作用がほとんどない。 消化管に対する副作用(出血)が少ない。• 腎機能障害がほとんど小にない。• が少ない。• 胃への障害は生じないが、用量依存的に肝機能障害を生じるため注意が必要。• 患者であっても、喘息発作を起こしにくいと考えられている。• を発症する危険性は低く、インフルエンザ脳症の観点からも安全に用いられる。 アセトアミノフェンのタンパク結合率はアスピリンより低く、20〜50%(生物学的利用能は60〜98%)• 最高血中濃度に達するまでの時間は約30分で、血中濃度半減期は約2時間• 大部分が肝臓で分解され、24時間で尿中に排泄される。• アセトアミノフェンには、腎クリアランスがなく、ほぼ全量(95%)が肝にてや硫酸抱合を受け尿中排泄される。• 常用量での副作用は少ないが、稀にチアノーゼ、溶血性貧血、呼吸困難、低体温、大量使用時の肝障害などがある。 [肝機能障害]• アセトアミノフェンの肝障害の特徴は、免疫反応の過剰によるアレルギー反応によるものではなく薬自体の肝毒性による中毒性であり、大量になると発生するという用量依存性があり、発生の個人差は比較的小さい。 アセトアミノフェンの代謝• アセトアミノフェンは吸収後、その95%が肝臓で代謝される。• 、硫酸抱合、薬物代謝酵素であるチトクロームP450:の代謝経路に入って、主としてCYP2E1による代謝のあわせて3経路の代謝経路で代謝される。 通常は先の2経路で残りの15%程度がCYP2E1による代謝になる。• ごく一部がCYP2E1により水酸化され、反応性に富む中間代謝物NAPQI(N-acetyl -p-benzoquinone imine)を生成する。• NAPQIが肝障害壊死を起こす原因物質となるが、通常はNAPQIもさらに肝細胞内でグルタチオン抱合を受けメルカプツール酸となり、無毒化されて排泄される。 大量に服用すると肝臓、腎臓、心筋などに重い障害を起こす。• 常用量(1回0. 3〜0. 5g、1日0. 9〜1. 5g)程度では、長期使用しなければ安全に使用できる薬剤とされているが、大量服用により中毒性肝障害(ヒト経口中毒量:5〜15g、肝障害発現量:7. 薬剤性肝不全の80%はアセトアミノフェンによる• 米国では平成10年10月、飲酒者の解熱鎮痛剤についての警告の表示が指示されたが、そのなかでOTC薬のアセトアミノフェン製剤については、肝障害発現の危険性から、包装に毎日3杯以上の飲酒者は服用の是非を医師に相談する旨記載することになった。• 『アルコール・アセトアミノフェン症候群 Alcohol-acetaminophen syndrome』は約10年前から英国、数年前からは米国で話題になっている。• 急性肝不全の42%はアセトアミノフェンが原因:米Washington大学(UTSW)のAnne M. Larson氏らは、急性肝不全と診断された患者を調べ、アセトアミノフェン過剰摂取が急性肝不全の原因としては突出して多いこと、その頻度が年々増加していることを明らかにした。 2009年 埼玉保険金殺人事件:埼玉県で、市販の風邪薬とアルコールを大量に摂取させることによる殺人事件が発生した。 警察は容疑者を絞り込んでいたものの、被害者の体内から毒物などの物的証拠を確認できなかったため逮捕に至らなかったが、風邪薬に含まれるアセトアミノフェンとアルコールを同時に大量摂取することで死に至る危険性があるという調査結果を得て逮捕に踏み切った。• 最近、高校生・中学生などの間では、総合感冒薬に含まれるカフェインなどによる覚醒効果を期待し大量に服用することが流行っていて、肝障害も問題となった。 アセトアミノフェン服用による肝機能障害、黄疸が報告され、平成10年12月24日付けで、アセトアミノフェンを含有する医療用医薬品の添付文書の重大な副作用の項に「肝機能障害、黄疸」が追記された。• 日本でのアセトアミノフェン製剤については、諸外国に比べ用法・用量が低いため,成人の疼痛緩和にはほとんど使用されておらず、また等の長期にわたる軽度から中等度の痛みに対して第一選択薬として使用されていなかった。 このような状況を鑑み、日本疼痛学会および日本ペインクリニック学会からの要望により、製薬各社が2009年11月に公知申請を行っていた。• 2011年1月13日に米国FDAはアセトアミノフェン製剤による重篤な肝障害副作用に対して、安全対策を実施することを報告した。 すべての処方薬に関して、1規格(1錠、1カプセルなど)あたりのアセトアミノフェンの配合上限を323mgまでに制限する。 添付文書に重篤な肝障害に関する警告記載(Boxed Warming)を行う。 又、肝障害とについても記載(Warning)を行う。• 厚生労働省医薬品局は、2011年1月に「による疼痛」の効能・効果の追加および「1回投与量を1000mg、1日最大投与量を4000mgまで」とする最大用量の増量に関わる用量追加の製造販売承認事項一部変更承認を行った。 アセトアミノフェン類は、重篤な肝障害が発現する恐れがあることを注意し、1日総量1500mgを超す高用量で長期投与する場合には、 定期的な肝機能などを確認するなど慎重に投与する。 アセトアミノフェン製剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤の併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する恐れがあることから、これらの薬剤との併用を避けること。 これらは11月29日の第二部会で承認する旨が報告されていた。 今回、米国で副作用問題を受け、部会に報告された添付文書案を見直し、過量投与や長期投与に関係なく発現するおそれがあることから、「警告欄」などにその旨をより強調する形で記載し、注意を促すことになった。 [メカニズム]• Daniel L. Simmons(Brigham Young University)が2002年にアセトアミノフェンは、中枢神経系に存在するのみを特異的に阻害することを発見した。 に作用して解熱作用を、視床および大脳皮質に作用して鎮痛痛作用を示す。• その後、解析がさらに進められた結果、COX3との相互作用も臨床的な影響をうまく説明できないことがわかってきた。 Zygmunt(筆頭:Edward D. アセトアミノフェンは肝で脱アセチル化されて、p-アミノフェノール(p-aminophenol)となる。• p-aminophenolは脳および脊髄に移行し、脂肪酸アミドヒドロラーゼ(fatty acid amide hydrolase:FAAH)依存性にアラキドン酸と結合することで、AM404へと代謝される。 このAM404が強力な鎮痛作用を示す源となる。 AM404はCOX-1およびCOX-2活性を阻害することによって、脳および脊髄内のPGE2産生を抑制して解熱および鎮痛効果を示す。• AM404はイオンチャネルであるの強力な活性化剤であり、カンナビノイドにも影響を及ぼす。• AM404はの再取り込みを阻害して、シナプス間隙のエンドカンナビノイドを増加させることによって、間接的にCB1受容体を活性化させる可能性が示唆されている。 CB1受容体は一次求心性神経の興奮を抑制的に調節し、誘発性の炎症性疼痛を抑制的に調節する。• AM404はおよびのCB1受容体を活性化し、介在性の神経からGABA遊離を抑制することで神経系を含むを賦活する可能性が示唆されている。• CB1遺伝子欠損型マウスを用いて、投与による疼痛閾値の低下に対するアセトアミノフェンの効果が認められないことが報告されている。• CB1受容体アゴニストの鎮痛作用が選択的セロトニン神経毒である5,7-dihydroxy-tryptamie:5,7-DHTにより抑制されることが明らかにされ、「CB1受容体ー下行性セロトニン神経系」仮説の起源となっている。• AM404はPAG内のTRPV1を活性化させることにより抗侵害作用を示す可能性が示唆されている。• アセトアミノフェンは肝臓を経て脳内でAM404となり、COXの阻害、PAGおよびRVMのCB1受容体やTRPV1を活性化、脊髄に投射するセロトニン神経系の活性化を介して鎮痛作用を示す可能性が示唆された。 塩酸塩・配合製剤• 2011年4月22日 製造承認を取得した。• 1887年 染料会社として創立されたドイツ・Bayer社が医薬品として最初にフェナセチンを販売した。 1888年 フェナセチンが日本に紹介された。 2001年 4月19日 厚生労働省は解熱鎮痛剤フェナセチンの乱用に対する対策として全ての 供給停止を通達した。 フェナセチン含有製剤を長期連用していた患者で腎・泌尿器系障害(フェナセチン腎症 analgesic-induced nephropathy)の副作用報告が相次いだ。• フェナセチン(セデスGやサリドンなど)含有製剤による慢性の腎障害だけでなく、腎盂や膀胱癌など泌尿器系のがんの発生リスクの増大についても、供給停止の理由として挙げている。 フェナセチンは体内で、鎮痛・解熱作用を持つアセトアミノフェンと重篤な副作用の原因となるp-フェネチジンに代謝されます。 つまり、アセトアミノフェンは、フェナセチン構造の中で薬理作用を発現する構造部分だけからなる薬物と言えます。• 単剤としてはほとんど用いられず、もっぱら、他の鎮痛剤と合わせた形で使用されている。 アメリカではフェナセチンと(+)の合剤、ヨーロッパや日本ではとフェナセチン(+カフェイン)の合剤が主に使用されている。• これらを長期間使用した人の中から腎障害の患者が多数出たことと、両方の合剤に共通してフェナセチンが使用されていたことから、フェナセチン原因説が登場した。• フェナセチンよりもセデスGなどに含有されている(ピリン系薬剤)や、厚生省が安全としているアスピリンを含めて、以外の非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)の方がはるかに害が大きいかもしれない。 ピリン系薬剤 参考• ピラゾロン骨格を基本骨格とする解熱鎮痛薬• 厳密にいえばNSAIDsではないが、NSAIDsに分類されることもある。• は、ピリン系薬剤ではない。• ピリンアレルギー:ピリン系薬剤の投与により薬疹を生じる。 解熱作用が強いが、その反面、副作用として顆粒球減少症、薬物反応、ショックなどが起る可能性がある。• 1950年代には、アミノピリンとスルピリンなどのピリン系製剤が含まれるアンプル入りの総合感冒薬が発売されていた。 アレルギーによるショックのための死者が続出し(アンプル入りかぜ薬事件)、厚生省は1962年に製薬企業に発売停止や回収などを指示した。 ピラゾリジン誘導体• と似たキノリン核をもっているものという最初の推測から、 Wilhelm Filehne( ドイツErlangen大学の薬理学教授) が薬理実験を行ったところ、解熱作用があることがわかり、アンチピリンという名称で、Hoechst AG 現 Sanofi-Aventis)から発売された。 頭痛、リウマチ、月経痛などに用いられる。• 体温調節中枢に作用し、皮膚血管を拡張することにより熱の放散を活発にする。• 副作用としてアレルギー反応で薬疹の発生、血液障害がある。 アミノピリン aminopyrine• ピラゾロン誘導体であるピリン系解熱薬• 解熱・鎮痛薬として19世紀後半から20世紀前半に広く用いられたが、無顆粒球症を引き起こす危険性があり、また発癌性が指摘されたことから使用禁止となった。 1884年 Ludwig Knorrがと塩酸、亜硝酸ナトリウムを作用させて4-ニトロソアンチピリンを作り、さらに4-アミノアンチピリンを作った。 1896年 1897年 Wilhelm Filehne( ドイツErlangen大学の薬理学教授) が4-アミノアンチピリンをN-メチル化合物としてアミノピリンを創製し、Hoechst AG 現 Sanofi-Aventis)から発売された。 アミノピリンは、食物中の亜硝酸と胃酸中で反応して発癌物質ジメチルニトロソアミンを生じる可能性がある。 スルピリン sulpyrine• ピラゾロン誘導体の解熱・鎮痛剤• 中枢に作用して、皮膚の血管を拡張し、体表からの熱の放散を増すことによって解熱する。• 抗炎症作用はない。• 注射薬のみが生産されているが、ピリン系製剤のアレルギー体質の人は要注意。 イソプロピルアンチピリン isopropylantipyrine• ピラゾロン誘導体の解熱・鎮痛• ピリン系の解熱鎮痛成分で、頭痛薬にはその主成分としてよく使われている。 単独で使用するより、ほかの解熱・鎮痛成分と配合するとより効果を発揮する。 セデスGなどにも配合されている。• とされるが、ピリン系薬剤なので、過敏症の方は使用不可。 ピラゾリジン誘導体の解熱・鎮痛、ピリン系薬物• 強力な抗炎症作用・抗リウマチ作用 、鎮痛および解熱作用。 作用はアスピリンより弱い。• 1946年にH. Stenzl(スイス、Basel)が開発した。• 日本でも認可されたが、副作用が強いので、実質上使われていない。• 血漿タンパクと強い結合力を有するため、併用した他のタンパク遊離が起こり、遊離薬物の作用が増強する。• 薬害:1984年2月の毎日新聞のスクープ:毎日新聞社が入手したチバガイギー社の内部資料によれば、1952年から1982年までの間にタンデリール、ブタゾリジンの2薬の副作用報告は1万例を超え、世界中で1182人の死亡者が出ていた。 英国はブタゾリジン及びタンゲリールを2月18日に発売中止し、ノルウェーでも4月1日から発売中止することを正式に決定した。 日本でチバ社は「因果関係は未確認」としながらも「国内で掴んでいる死者は18例」とも発表したが、厚生省は、国内の死者の数はたったの2人だと報告していた。• ステロイド性抗炎症薬は、強力な抗炎症作用、鎮痛作用、免疫抑制作用を持つが、副作用が強く、その制御が難しいので、一般的な痛みの治療には、が用いられる。 NSAIDsで、充分な鎮痛がえられない場合や、変形性、などの、、の治療に用いられる。• ステロイドの効果と副作用を秤にかけて処方する必要がある。• などでは全身ステロイド薬投与により生命予後が劇的に改善されるため、ある程度の副作用が想定されても積極的に使用される。• 喘息・アレルギー性鼻炎・では、局所ステロイド薬の効果が副作用に比して優れているため、第一選択薬に位置づけられている。• では症状軽減に大きな効果があるが、疾患事態を改善する効果はない。 ステロイド性抗炎症薬は、主には(の束状帯から放出されるの一つ)。 1927年 Frank A. Hartman(バッファロー大学の生理学者)は「アジソン病に対して、仔ウシの副腎皮質抽出物の投与が有効であることを示し、この抽出物を「コルチン」と名づけた。 1935年 Upjohn社が副腎皮質エキスを市販した。 1935年 Edward Calvin Kendal(1886〜1972, アメリカメイヨークリニックのの生化学者、1914年に甲状腺ホルモン(チロキシン)を単離結晶化)はHartmanの研究に興味を持ち、大量のコルチンをウシの副腎皮質から抽出することに成功し、単離した8種類の化合物の中で最も薬理活性が高かった「化合物E」を精製し、「」と名づけた。 コルチゾールの前駆体であるコルチゾン自身には抗炎症作用はないが、コルチゾールには抗炎症作用と免疫抑制作用があることがわかった。 Philip Showalter Hench ( 1896〜1965, メイヨークリニックの内科医)は副腎の働きが悪い患者がしばしばの患者と同じ全身症状を示すことに気づいた。 リウマチは副腎ホルモンの不足のために生じ、ホルモンを補充すれば治るだろうと考えていた。 ケンダルが「複合E物質」を発見したということを聞き、サンプルの提供を依頼した。 ヘンチはリウマチで苦しむ13歳の少女に世界で初めて複合E物質を投与すると、翌日少女はベッドの横で踊れるようになるほど回復したと言われています。 これがニューヨークタイムズの一面を飾り、「奇跡の薬」として騒がれた。 1950年 Kendall、 Henchと Reichsteinは1950年度を受賞した。 1952年 Sulzbergerlと Wittenは外用剤として酢酸ヒドロコルチゾン軟膏を臨床に使い、優れた効果を得て注目された。 その後、グルココルチコイドの化学構造を修飾したステロイド性抗炎症薬が開発された。 には多種多様な生理作用があるが、鎮痛作用は主には 抗炎症作用や 抗浮腫作用に基づくとされる。• 副腎皮質ステロイドは、インターロイキン-1をはじめとする、種々のの産生を抑制することによっても、の作用を抑制し、の発現を抑制する。• は5-の活性は阻害しないが、ステロイド性抗炎症薬は、5-リポキシゲナーゼの合成も阻害する。 副腎皮質ステロイドは、細胞膜を通って細胞膜に入り、ステロイド受容体と結合体となり、複合体を作る。 この複合体が細胞核に取り込まれ、mRNA合成を刺激して、細胞質におけるの生合成を促進する。 リポコルチンはホスホリパーゼ を阻害し、の遊離を制御する。 その結果、の生合成が阻害される。 ステロイド受容体は、生体内のほとんど全身の細胞に存在しているので、ある部位での生理作用が不必要に過剰に発現する結果として副作用も生じる。 血管透過性抑制、活性化酸素産生抑制、白血球遊走性低下、抗体産生低下、細胞免疫低下作用などが起こり強力な抗炎症作用が発現される。 の産生抑制 代謝産物• 炎症細胞機能に対する直接作用 レクチン刺激に対するの幼弱化抑制 の活性抑制 NK細胞の活性化抑制• 炎症細胞のレセプターに対する作用 -2レセプターに対する作用 IgG-Fcレセプター発現の抑制 Ia抗原発現の抑制 [投与経路]• など [疼痛に対する適応]• 強い急性炎症 ---など• 強い慢性炎症 ---、膠原病など• 術後痛• [副作用]• グルココルチコイドは、糖代謝を調節するホルモンで、タンパク質や脂質から等を新生するので、血糖が増えて、尿に糖が出ることがある。• グルココルチコイドは、骨形成を減弱させるので、や脊椎骨崩壊へと進展する可能性がある。• グルココルチコイドは、消化性潰瘍を引き起こす。 ステロイド性抗炎症薬を長期投与すると、Cusing症候群になる。 中心性肥満、満月様顔貌 moon-face、バッファロー様の怒り肩 buffalo hump• 皮下組織が薄くなり、筋肉内の発達が悪くなる。• 皮膚や皮下組織が薄くなり、筋肉の発達が悪くなる• 創傷の治療が悪く、外傷による挫傷は斑状出血が出やすい。• 毛髪は細く不揃いになる。• 体脂肪は特有の分布を示し、腹壁、顔面、上背部に集まる。 腹部では、皮下脂肪の増加による線条痕が現れる。• 血糖値が上昇し、尿中に糖が現れる。 グルココルチコイドが持つ電解質コルチコイド様作用も加わって、ナトリウムおよび水分の貯留が増える。• その他高血圧、腎結石、骨粗鬆症、耐糖能障害、感染症への抵抗力低下、精神障害、小児では身長の発育停止• 女性は通常月経不順、多毛症や一時的な脱毛、その他女性における男性化徴候等が出現する。 重症な副作用• 感染症の誘発・憎悪• 消化性潰瘍• 骨粗鬆症、骨折• 精神障害• 高血圧、糖尿病• 血圧上昇、高血圧• 高脂血症• 動脈硬化、心電図異常• 副腎不全• 無菌性骨壊死• 白内障、緑内障• 血管炎、血栓症• 筋力低下、筋萎縮 軽症な副作用• 痙辱様発疹• 多毛症• 満月様眼貌、中心性肥満• 皮膚線条• 皮下出血、紫斑• 食欲亢進、体重増加• 月経異常• 多尿、多汗• 白血球増多• 低カリウム血漿• グルココルチコイドを分泌する副腎皮質の構造と機能を下垂体前葉から分泌される副腎皮質ホルモン ACTH が支える。 他方、グルココルチコイドの血中濃度が高まると、ACTHの分泌が抑制される。 ステロイド性抗炎症薬もACTHの分泌を抑制する。 この薬剤を長期投与すると、正常なホルモン産生が阻害される。• ステロイド性抗炎症薬による治療をいったん開始すると、投与を中止しても、下垂体前葉ー副腎皮質系は、中止後3年間、ストレス負荷や感染に対応できない。 短期作用型ステロイド系抗炎症薬• ヒドロコルチゾン(コルチゾール)は副腎機能障害 Adrenal insufficiency や先天性副腎過形成 CAH の治療に使われる。 中間作動型ステロイド系抗炎症薬• の活性代謝物• プレドニゾンとその誘導体はとしての作用と鉱質コルチコイドとしての少しの作用を持つ。• 1955年に合成された。• 炎症原因に関係なく炎症反応を抑制し、炎症のすべての過程において有効。• 急性炎症、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、ショック、痛風、急性白血病、ネフローゼ症候群、移植片拒絶反応の治療に使用され、副作用として免疫機能低下、副腎皮質機能不全、クッシング症候群、胃潰瘍、神経症状が存在する。• そのほか、脳脊髄液産生を抑制する目的で水頭症の治療に使用される。 プレドニゾン prednisone• 副腎皮質ホルモンの合成薬• 中間作動型ステロイド系抗炎症薬、系薬剤• 承認されている効能・効果:1 急性循環不全(出血性ショック、感染性ショック) 2 腎臓移植に伴う免疫反応の抑制 3 受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害および感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善• 厚生労働省は平成21年9月15日に、「原則として、「メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム【注射薬】」を「脳炎・脳症」、「髄膜炎」、「肥厚性硬膜炎」、「脊髄炎」、「視神経炎」、「重症筋無力症」、「多発性硬化症」、「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」、「、「・免疫性疾患」、「ベーチェット病」、「Bell麻痺」、「」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。 」という通達を出した。 電解質コルチコイド作用をほぼ完全に抑え、かつ糖質コルチコイド作用はヒドロコルチゾン(コルチゾール)に比べ5倍に増強されている。• 肺への移行性はに比べ良好とされており、気管支喘息治療においても用いられる。• の治療、さまざまな呼吸器系の疾患によって起こる細気管支炎の短期治療などがある。• 急性および慢性の自己免疫疾患、特にの制御にも用いられる。• 長期にわたって服用すると、体重の増加、緑内障、骨粗鬆症、精神病といった重篤な副作用があり、特に過剰摂取した場合に顕著である。• 最も重い副作用は副腎が自然にコルチゾンを生産するのを止めたあとに起こるが、これはが人体が作り出すコルチゾンと置き換わってしまうためである。 この状態になったあと急に服用をやめるとアジソン病発作と呼ばれる症状があらわれ、非常に危険である。 これを避けるため、通常処方量は徐々に減らすように調整される。 中間作動型ステロイド系抗炎症薬、合成製剤• 他のステロイドと異なり、食欲増進ではなく食欲低下となる。• 皮膚への効果が強い。• ブリストル・マイヤーズが1966年から医療用医薬品として発売していた「ケナログ口腔用軟膏0. 長期作動型ステロイド系抗炎症薬• のアゴニスト• 抗炎症作用はやプレドニゾロンより強い。• デキサメサゾンとその誘導体は、ほぼ純粋な糖質コルチコイドであるので、電解質コルチコイド活性(ナトリウム貯留作用:電解質作用)は弱い。• 炎症の原因に関係なく炎症反応を強力に抑制する。• 急性炎症、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患などの際に使用される。 副作用として副腎皮質機能不全、クッシング症候群などがある。 長期作動型ステロイド系抗炎症薬• 局所麻酔薬と混合して、による鎮痛にも用いられる。 浮腫の軽減効果は強い。• PSL20mg以下では、さらにゆっくり減量していく。• 連日内服と隔日(1日おき)内服があり、後者のほうが副作用は少ないといわれている。 ステロイドを大量投与する方法• ステロイド療法以外に特異的な治療法がなく、重要臓器の障害を呈する場合、ステロイドの大量投与が用いられている。• 短期間に大量のステロイド剤を投与することより最大の抗炎症効果を得ることで、危険な状態からの緊急脱出をはかるというものである。 ステロイドパルス療法は1グラムのステロイドを3日間連続で点滴することを1クールとして疾患によって1〜3クール行う治療法です。 1グラムのステロイドを3日間連続で点滴することを1クールとして疾患によって1〜3クール行う治療法• 多量のステロイドを1クールとして疾患によって1〜3クール行う治療法• 多量のステロイドパルス終了後はステロイド内服をおこない、ゆっくりと減量していく。 500〜1000mgの点滴注射を3日間行う。 投与量は疾患の重症度や臓器障害の範囲により異なっていて、1日20mg以下(プレドニゾロンとして)の少量投与から大量投与まで幅広い。• 、、、、間質性肺炎、急性呼吸窮迫症候群(Acute Respiratory Distress Syndrome, ARDS)、骨髄抑制・骨髄線維症、ネフローゼ症候群などの腎疾患の治療に実施されている。 JTC-017• 中枢神経系に移行しうる非ペプチド性CRHR-1 拮抗薬 アストレシン astressin• 中枢神経系に移行しうる非ペプチド性CRHR-1 拮抗薬 CP-154526• 1型CRH受容体()の選択的で強力な非ペプチドアンタゴニスト• Pfizerによって開発され、アルコール中毒の治療に研究中である。 ピラジノン• 中枢神経系に移行性しないペプチド性CRH拮抗薬 D-PheCRF(12〜41)• PGE1、PGI2両製剤とも強力な血管拡張作用を有するため、血圧低下、めまい、同期などの副作用がある。• PGE1製剤は血管痛を起こしやすく、注射剤の漏れによる血管炎には注意が必要である。• PGI2製剤は血管拡張に伴う顔面紅潮や、抗血小板作用に伴う出血傾向の助長が起こりうるため、工業湖陵訪中の患者では注意が必要である。 1973年にCarlsonが初めて下肢の虚血性潰瘍に投与して以来、慢性動脈閉塞疾患に臨床応用されている。 血管拡張作用及びを有するのリポ化製剤である。 lipid microsphere中にPGE1を封入した製剤。• 慢性動脈閉塞症(、)における四肢潰瘍ならびに安静時疼痛の改善に臨床応用されている。• 経口誘導体の製剤 リマプロスト アルファデクス---• 血管拡張、血流増加作用• 赤血球変形能亢進作用• 活性酸素産生抑制作用• 1988年に「に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善」を効能・効果として承認された。• リマプロストは四肢の血流を改善する作用のみならず、腰部脊柱管の中を走っているに栄養を供給している血管の血流をも改善することが報告されていた。• 2001年4月4日付で「後天性の(SLR試験正常で、両側性のを呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善」の効能・効果が新たに追加承認された。• 2005年、に対する効能・効果が新追加承認された。 リマプロストは、血管拡張作用と抗血小板作用を有する末梢循環障害改善剤で、頸椎症における神経組織の低下した血流を改善し、神経機能を正常化することで四肢のしびれや痛みを緩解する薬剤として開発が期待されている。 に対しても障害部位の血流を増大させることにより、その部位の疼痛を減弱させる効果が期待されている。 ミソプロストール misoprostol• 誘導体• 胃の粘液や重炭酸イオンの分泌を促進するほか、壁細胞に直接作用してやガストリンによる胃酸分泌を抑制することから胃酸抑制薬として使用される。• の長期服用による胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療に用いられるが、子宮収縮作用があるため妊婦には使用できない。 オルノプロスチル ornoprostil• 誘導体• 胃粘膜を保護するプロスタグランジンの働きを高め、胃粘膜の血流を増やす作用、胃粘液の分泌を促す作用、胃酸の分泌を抑える作用を抑える作用などを示して、潰瘍の発生を抑えるとともに、傷ついた胃粘膜の修復を促す。 東レ株式会社で創製された、世界ではじめての経口投与可能な(=プロスタサイクリン)誘導体• わが国では、最初の治療薬として許可され、次に原発性肺高血圧症に対する治療薬として認可された。 1992年 1月21日に慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感を改善する薬剤として承認された。 1999年 (原発性)肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH 原因不明の肺血管抵抗の増大によって、数年で死に至るきわめて重篤な疾患、その病態にエンドセリン、プロスタサイクリン、ホスホジエステラーゼ5が関与していることが判明した。 )に対する有効性が示され、「原発性肺高血圧症」の効能追加が認められた。 抗血小板作用だけではなく、血管拡張作用、血管平滑筋増殖の抑制などもある。• 血中半減期は約1時間である。 ブラジキニンは発痛物資であるにもかかわらず、ブラジキニンを阻害する鎮痛薬は開発されていない。 B1受容体拮抗薬• B1受容体拮抗薬については、臨床評価されたものはない。 ヨーロッパの欧州医薬品庁(EMEA)の諮問委員会(CHMP)は、成人における遺伝性血管浮腫(C-1エステラーゼ阻害欠損を伴う)の急性発作の対症療法(HAE治療薬)として、Jerini AGによるIcatibantの申請を、2008 年 7 月 11 日に承認した。• 日本では、アレルギー性鼻炎を適応とした前臨床段階で安全性の問題から開発を中止した。 COX-2優位の酸性NSAIDs• ブラジキニンによって誘発される痛みも抑制する作用もある。 選択的COX-2阻害薬• ブラジキニン産生を抑制したり、好中球(多形核白血球)からのライソゾーム酵素の遊離を抑制したり、好中球の遊走を抑制する作用もある。 の研究において発見された薬• ACE阻害剤は、レニン・アンジオテンシン()系に作用して、の産生を抑制すると同時に、カリクレイン・キニン()系でキニナーゼII(=)を抑制し、ブラジキニンの分解を抑制する。• ブラジキニンが蓄積することによって、、などの産生が増加し、冠血流量が増加して、虚血が軽減される(心保護作用)。

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該当成分の製品(後発品) & 薬価

ジクロフェナク ナトリウム

CAS番号. 15307-79-6 化学名: ジクロフェナクナトリウム 别名: ジクロフェナクナトリウム;ジクロフェナックナトリウム;アデフロニック;o- 2,6-ジクロロアニリノ フェニル酢酸ナトリウム;ネリオジン;アデフロニック-L;ブレシン;バレタン;ダイスパス;ドセル;ジクロスターPF;ボルタレンSR;メクロフェン;ナボールSR;サビスミンSR;オルトフェン;アスピゾン;ボルタロール;ストロングコールSR;プロフェナチン 英語化学名: Diclofenac sodium 英語别名: Naclof;Voldal;KROPLEX;Diacron;gp45840;kriplex;ortofen;VALETAN;BENFOFEN;Naclofen CBNumber: CB5474464 化学式: C14H10Cl2NNaO2 分子量: 318. P264 取扱い後は皮膚をよく洗うこと。 P264 取扱い後は手や顔をよく洗うこと。 P270 この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこ と。 P405 施錠して保管すること。 Diclofenac sodium salt certified reference material, TraceCERT? 15307-79-6 50mg ¥25800 2018-12-25 ジクロフェナクナトリウム 化学特性,用途語,生産方法 外観 白色〜わずかにうすい黄色, 結晶〜粉末 溶解性 メタノール,エタノールに易溶、水,酢酸にやや可溶、アセトンに難溶、エーテル,クロロホルムにほとんど不溶。 用途 フェニル酢酸系化合物です。 シクロオキシゲナーゼ COX を阻害し、プロスタグランジン生合成抑制作用を示します。 用途 薬理・生理作用研究用。 効能 鎮痛薬, 抗炎症薬, 解熱薬, シクロオキシゲナーゼ阻害薬 商品名 ジクロード わかもと製薬 ; ナボール 久光製薬 ; ナボール 久光製薬 ; ナボール 久光製薬 ; ナボール 久光製薬 ; ナボール 久光製薬 ; ボルタレン ノバルティスファーマ ; ボルタレン ノバルティスファーマ ; ボルタレン 同仁医薬化工 ; ボルタレン 同仁医薬化工 ; ボルタレン 同仁医薬化工 ; ボルタレン 同仁医薬化工 化学的特性 Off-White Crystalline Solid 使用 A nonsteroidal anti-inflammatory compound an decycloxygenase COX inhibitor. 使用 A nonsteroidal anti-inflammatory compound and cyclooxygenase COX inhibitor 使用 An inhibitor of Cox-1 and Cox-2. 定義 ChEBI: The sodium salt of diclofenac. brand name Solaraze Bioglan ; Voltaren Novartis ;Aflamin;Alfamin;Allvoran;Artren;Blesin;B-voltaren;Cgp 9194;Chlorgyl;Ct-diclo;Dichloronic;Diclo attritin;Diclo spondril;Diclo-attritin;Diclo-burg;Diclo-phlohont;Diclo-puren;Diclo-recip;Dicloreum;Diclo-spondyril;Diclo-wolf;Dolobasan;Dolotrem;Doragon;Duravolten;Duvavotten;Feloran;Fenoflam;Flogofenac;Flogogenac;Forgenac;Inflamac;Klast;Monoflam;Myogit;Neuro-effekton;Neurofenac;Neuro-voltaren;Neviodin;Olfen;Panamor;Rewodina;Rheumalgen;Rheumavincin-n;Seecoren;Shignol;Silino;Sofarin;Thicataren;Toryxil;Tsudomin;Voltarene. 世界保健機関(WHO) The World Health Organization currently has no information to suggest that diclofenac is less safe than other widely available non-steroidal antiinflammatory substances of this type, or that children are particularly liable to react adversely. It is registered in many countries in several dosage forms, including a 12. 5 mg suppository indicated for juvenile arthritis. Veterinary Drugs and Treatments The equine topical cream Surpass? is labeled for the control of pain and inflammation associated with osteoarthritis in tarsal, carpal, metacarpophalangeal, metarsophalangeal, and proximal interphalangeal hock, knee, fetlock, pastern joints for use up to 10 days duration. While, theoretically, diclofenac could be used systemically orally in other veterinary species, there are approved and safer alternatives. ジクロフェナクナトリウム 上流と下流の製品情報 原材料• 15307-79-6• Mulberry octopus extract• Diclofenac Sodium - CAS 15307-79-6 - Calbiochem• sodium o- 2,6-dichlorophenyl amino phenyl acetate• sodium o- 2,6-dichloroanilino phenyl acetate• sodiumdiclofenac• tsudohmin• AKOS B020028• 2- 2,6-DICHLOROANILINO PHENYLACETIC ACID SODIUM SALT• 2-[ 2,6-DICHLOROPHENYL AMINO]-BENZENEACETIC ACID MONOSODIUM SALT• 2-[ 2,6-DICHLOROPHENYL AMINO]BENZENEACETIC ACID, NA• 2-[ 2,6-DICHLOROPHENYL AMINO]-BENZENEACETIC ACID SODIUM SALT• KROPLEX• BENFOFEN• Diclofenac Sodium 15307-79-6• Extract of cuttlebone• 2- 2,6-dichlorophenyl amino benzeneacetic acid monosodium salt,dichronic,diclofenac sodium• diclofenac sodiume• Aceclofenac Impurity 1 Aceclofenac EP Impurity A• 2-[ 2,6-Dichlorophenyl amino]benzeneacetic acid sodium• N- 2,6-Dichlorophenyl -o-aminophenylacetic acid sodium salt• Diclofenac sodium Manufacturer• OOTHECA MANTIDIS• Diclofenac Sodium 200 mg• DelphiMix• Diacron• Naclof• Naclofen• ジクロフェナクナトリウム• ジクロフェナックナトリウム• アデフロニック• o- 2,6-ジクロロアニリノ フェニル酢酸ナトリウム• ネリオジン• アデフロニック-L• ブレシン• バレタン• ダイスパス• ドセル• ジクロスターPF• ボルタレンSR• メクロフェン• ナボールSR• サビスミンSR• オルトフェン• アスピゾン• ボルタロール• ストロングコールSR• プロフェナチン• イリナトロン• 2- 2,6-ジクロロアニリノ -フェニル酢酸ナトリウム• フェニタレン• レクトス• チカタレン• ボナフェック• ツドーミン• 2-[ 2,6-ジクロロフェニル アミノ]ベンゼン酢酸ナトリウム• フェナシドン• ジクロード• ボルマゲン• 2- 2,6-ジクロロフェニルアミノ ベンゼン酢酸ナトリウム• ソレルモンSR• ボンフェナック• ソレルモン• 2-[ 2,6-ジクロロフェニル アミノ]フェニル酢酸ナトリウム• ジクロニック• ヨウフェナック• メリカット• ボラボミン• クリプレックス• ジクロフェナクNaSR• ボルタレン• ジクロスター• サンナックス• アナバン• ナボールL• ソファリン• ベギータ• ナボール• ダイスパスSR• フェロラン• スタフルミン• ボルタレンL• 2,6-ジクロロアニリノ フェニル酢酸ナトリウム• ジクロフェナックナトリウム標準品• ジクロフェナクナトリウム塩• ジクロフェナク, ナトリウム塩• ジクロフェナク ナトリウム塩• ジクロフェナクナトリウム JP17• 生化学• 阻害剤• 非ステロイド系消炎薬• 酵素阻害剤• 解熱鎮痛薬• 眼科用薬.

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ジクロフェナクナトリウムクリーム1%「ユートク」

ジクロフェナク ナトリウム

ジクロフェナクNa(ジクロフェナクナトリウム)は1974年から発売されている「ボルタレン」というお薬のジェネリック医薬品になります。 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)と呼ばれ、炎症を抑える事で熱を下げたり痛みを抑えたりする作用を持ちます。 NSAIDsにはたくさんの種類があります。 どれも大きな違いはありませんが、細かい特徴や作用には違いがあり、医師は痛みの程度や性状に応じて、その患者さんに一番合いそうな痛み止めを処方しています。 NSAIDsの中でジクロフェナクNaはどのような特徴のあるお薬で、どのような患者さんに向いているお薬なのでしょうか。 ここでは、ジクロフェナクNaの効能や特徴、副作用などを紹介していきます。 1.ジクロフェナクNaの特徴 まずはジクロフェナクNaの特徴を紹介します。 ジクロフェナクNaは、とても強力な解熱(熱さまし)・鎮痛(痛み止め)作用を持ちます。 頼れるお薬ですがその分副作用も生じやすいお薬になります。 またジェネリック医薬品であり、薬価が安いというメリットもあります。 ジクロフェナクNaはNSAIDsに属します。 NSAIDsとは「非ステロイド性消炎鎮痛剤」の事で、ステロイド作用を持たない炎症を抑えるお薬の事です。 炎症が抑えられると熱を下げたり、痛みを抑えたりといった効果が期待できるため、臨床では主に熱さまし(解熱剤)・痛み止め(鎮痛剤)として用いられています。 ジクロフェナクNaの最大の特徴は、その強力な作用にあります。 NSAIDsに属するお薬はたくさんありますが、その中でもジクロフェナクNaの効果は最強だと言っても良いでしょう。 もちろんお薬の効きには個人差がありますので誰にとっても最強の解熱鎮痛剤となるわけではありませんが、一般的にはNSAIDsの中でトップクラスの解熱鎮痛作用を持ちます。 またジクロフェナクNaは即効性にもある程度優れます。 発熱や痛みはつらい症状であるため、解熱・鎮痛作用は出来るだけすぐに欲しいものです。 ジクロフェナクNaの先発品であるボルタレンは服用後30分以内に効果が発現する事が確認されています。 ジクロフェナクNaも同程度の即効性があると考えられ、即効性としても十分に頼れるお薬です。 しかし作用が強力であるという事は副作用も強力だという事になります。 特にNSAIDsでしばしば問題となる胃腸障害(胃炎・胃潰瘍など)が発生するリスクはNSAIDsの中でも高く、長期間使用するのにはあまり向かないお薬になります。 ジクロフェナクNaはジェネリック医薬品であり、先発品と比べると薬価が安い事も大きなメリットとなります 以上からジクロフェナクNaの特徴として次のような点が挙げられます。 【ジクロフェナクNaの特徴】 ・解熱・鎮痛作用は非常に強力 ・即効性にもまずまず優れる ・作用が強力な分、副作用も強い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.ジクロフェナクNaはどのような疾患に用いるのか ジクロフェナクNaはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 そのため用いる疾患は、発熱を来すようなもの、痛みを来すようなものになります。 難しい病名が書かれていますが、大きな認識としては「痛みや熱などが認められる疾患に対して、その症状の緩和に用いる」という認識で良いでしょう。 ジクロフェナクNaはジェネリック医薬品であるため、有効性に対する詳しい調査は行われていません。 しかし先発品のボルタレンでは行われており、各種疾患に対するボルタレンの総合的な有効率は、73. 具体的には、• 関節リウマチに対する有効率は45. 変形性関節症に対する有効率は62. 変形性脊椎症に対する有効率は63. 腰痛症に対する有効率は73. 腱鞘炎に対する有効率は76. 頸肩腕症候群に対する有効率は65. 神経痛に対する有効率は72. 後陣痛に対する有効率は91. 骨盤内炎症に対する有効率は78. 月経困難症に対する有効率は81. 膀胱炎に対する有効率は86. 前眼部炎症に対する有効率は81. 手術後の疼痛・炎症に対する有効率は82. 抜歯後の疼痛・炎症に対する有効率は87. かぜ症候群に対する有効率は65. 咽喉頭炎に対する有効率は68. ジクロフェナクNaもこれと同程度の有効率を有すると考えてよいでしょう。 しかしジクロフェナクNaを始めとするNSAIDsを使用する際は、これらは根本を治す治療ではなくあくまでも対症療法に過ぎないことを忘れてはいけません。 対症療法とは「症状だけを抑えている治療法」の事です。 あくまでも表面的な症状を感じにくくさせているだけの治療法で根本を治している治療ではない事を忘れてはいけません。 例えば急性上気道炎(いわゆる風邪)の発熱・痛みに対してジクロフェナクNaを投与すれば、確かに熱は下がるし、痛みも軽減します。 しかしこれは風邪の原因であるウイルスをやっつけているわけではなく、あくまでも発熱や発痛を起こしにくくしているだけに過ぎません。 対症療法が悪い治療法だということはありませんが、対症療法だけで終わってしまうのは良い治療とは言えません。 対症療法に加えて、根本を治すような治療も併用することが大切です。 例えば先ほどの急性上気道炎であれば、ジクロフェナクNaを使用しつつも、• 栄養をしっかり取る• 十分に休養する• マスクで感染予防する など、ウイルスをやっつけるための治療法も併せて行う必要があります。 3.ジクロフェナクNaにはどのような作用があるのか ジクロフェナクNaは「非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)」という種類に属しますが、NSAIDsの作用は、消炎(炎症を抑える)事によって解熱(熱を下げる)と鎮痛(痛みを抑える)ことになります。 ジクロフェナクNaも他のNSAIDsと同様に解熱作用と鎮痛作用を有しています。 その作用機序について説明します。 炎症とは、• 発赤 (赤くなる)• 熱感 (熱くなる)• 腫脹(腫れる)• 疼痛(痛みを感じる) の4つの徴候を生じる状態のことで、感染したり受傷したりすることで生じます。 またアレルギーで生じることもあります。 みなさんも身体をぶつけたり、ばい菌に感染したりして、身体がこのような状態になったことがあると思います。 これが炎症です。 ジクロフェナクNaは炎症の原因が何であれ、炎症そのものを抑える作用を持ちます。 つまり、発赤・熱感・腫脹・疼痛を和らげてくれるという事です。 具体的にどのように作用するのかというと、ジクロフェナクNaなどのNSAIDsはシクロオキシゲナーゼ COX という物質のはたらきをブロックするはたらきがあります。 COXは、プロスタグランジン PG が作られる時に必要な物質であるため、COXがブロックされるとプロスタグランジンが作られにくくなります。 プロスタグランジンは炎症や痛み、発熱を誘発する物質です。 そのため、ジクロフェナクNaがCOXをブロックすると炎症や痛み、発熱が生じにくくなるというわけです。 ジクロフェナクNaはCOXをブロックする作用が強力であり、そのために強い解熱・鎮痛作用を有しています。 ちなみにCOXには、COX1とCOX2があります(正確に言えばCOX3もあります)。 このうち、主に炎症に関わっているのはCOX2であるため、COX2を集中的に抑える事ができると副作用少なく炎症だけを抑えることができます。 しかしジクロフェナクNaはCOX1もCOX2も非選択的に抑えてしまうため、強力な作用が得られる反面、副作用も少なくないのです。 スポンサーリンク 4.ジクロフェナクNaの副作用 ジクロフェナクNaにはどんな副作用があるのでしょうか。 またどの頻度はどのくらいなのでしょうか。 ジクロフェナクNaはジェネリック医薬品であるため様々な製薬会社から発売されていますが、その1つである『ジクロフェナクNa「サワイ」』における副作用発生率は8. 2%と報告されています。 また先発品のボルタレンの副作用発生率は10. 同種のNSAIDsの中でも副作用は多めであり、服用の際には注意が必要なお薬になります。 生じうる副作用としては、• 消化器症状 胃部不快感など)• 食欲不振、嘔吐• 発疹 などが報告されています。 ジクロフェナクNaをはじめとしたNSAIDsでもっとも注意すべきなのが「胃腸系の副作用」です。 これはNSAIDsがプロスタグランジンの生成を抑制するために生じます。 プロスタグランジンは炎症を起こす作用とは別に、実は胃粘膜を保護するはたらきを持っています。 NSAIDsによってこれが抑制されると胃腸が荒れやすくなってしまうのです。 胃痛や悪心などをはじめ、ひどい場合は胃炎や胃潰瘍・大腸炎などになってしまうこともあります。 このため、NSAIDsは漫然と長期間使用し続けないことが推奨されています。 またボルタレンは調査によって• 男性(5. 年齢が上がるほど副作用が生じやすくなる ことが明らかになっており、ジクロフェナクNaでも同様の傾向があると考えられます。 これらに該当する方はとりわけ副作用に注意しなければいけません。 重篤な副作用としては、• ショック、アナフィラキシー• 出血性ショック又は穿孔を伴う消化管潰瘍• 消化管の狭窄・閉塞• 再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少• 中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(SJS)• 紅皮症(剥脱性皮膚炎)• 急性腎不全(間質性腎炎、腎乳頭壊死等)、ネフローゼ症候群• 重症喘息発作(アスピリン喘息)• 間質性肺炎• うっ血性心不全、心筋梗塞• 無菌性髄膜炎• 重篤な肝障害(劇症肝炎、広範な肝壊死等)• 急性脳症• 横紋筋融解症• 脳血管障害 が報告されています。 これらは頻度は稀ではあるものの、絶対に生じないわけではありません。 特に使用が長期に渡る場合はとりわけ注意が必要です。 またジクロフェナクNaは次のような患者さんには投与する事が出来ません(禁忌)。 消化性潰瘍のある方(胃潰瘍・十二指腸潰瘍などをより悪化させる)• 重篤な血液の異常のある方(血液異常を更に悪化させる)• 重篤な肝障害のある方(肝障害をより悪化させる)• 重篤な腎障害のある方(腎障害をより悪化させる)• 重篤な高血圧症の方(浮腫や血圧上昇を更に悪化させる)• 重篤な心機能不全のある方(心臓の仕事量を増やし心不全を更に悪化させる)• ジクロフェナクNaに対して過敏症の既往歴のある方• アスピリン喘息またはその既往歴のある方(喘息発作を誘発する)• インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症の方(死亡率が他のNSAIDsと比べて高い)• 妊娠または妊娠している可能性のある方(胎児の動脈管を収縮させてしまう可能性がある)• トリレテンを投与中の方(併用で急性腎不全が現れる事がある) また、NSAIDsは喘息を誘発する危険があるため、できる限り喘息の患者さんには投与しない方が良いでしょう。 5.ジクロフェナクNaの用法・用量と剤形 ジクロフェナクNaは次の剤型が発売されています。 ジクロフェナクNa錠 25mg また、これ以外にも、• ジクロフェナクSRカプセル(ゆっくり長く効くように工夫された剤型)• ジクロフェナクサポ(肛門から挿入する坐薬)• ジクロフェナクテープ(湿布) といった剤型もあります。 ジクロフェナクNaの使い方は適応疾患によって異なります。 また、頓用する場合には25~50mgとする。 なお、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 となっています。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、原則として1日2回までとし、1日最大100mgを限度とする。 また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 とされています。 いずれも空腹時の投与は避けるよう推奨されています。 これは空腹時に服用すると特に胃腸に負担がかかりやすく、胃腸系の副作用が生じやすくなってしまうためです。 6.ジクロフェナクNaが向いている人は? ジクロフェナクNaはどのような方に向いているお薬なのでしょうか。 ジクロフェナクNaの特徴をおさらいすると、 ・解熱・鎮痛作用は非常に強力 ・即効性にもまずまず優れる ・作用が強力な分、副作用も強い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い といった特徴がありました。 基本的にNSAIDsは、どれも大きな差はないため、処方する医師が使い慣れているものを処方されることも多々あります。 ジクロフェナクNaのメリットは、解熱(熱さまし)・鎮痛(痛み止め)の作用が強力である事に尽きます。 一方でデメリットは、効果が強力な分、副作用も多いという点です。 ここから、他のNSAIDsで効果不十分な時に、ややリスクを取りつつも使うお薬になるでしょう。 非常に頼れるお薬ではありますが、軽度の発熱や弱い痛みに対して最初から用いるべきお薬ではありません。 他のお薬を使ったけども十分な効果が得られない、でも解熱・鎮痛をする必要がある、といった際に検討されるお薬になります。 またジェネリック医薬品であるジクロフェナクNaは薬価が先発品と比べて安価に設定されているため(半額以下)、経済的負担少なく治療を行える事もメリットです。 副作用のリスクを減らすため、使用は必要最小限にとどめ、漫然と長期間・大量に服用しないように注意が必要なお薬になります。 7.先発品と後発品は本当に効果は同じなのか? ジクロフェナクNaは「ボルタレン」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ジェネリックは薬価も安く、患者さんにとってメリットが多いように見えます。 しかし「安いという事は品質に問題があるのではないか」「やはり正規品の方が安心なのではないか」とジェネリックへの切り替えを心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 同じ商品で価格が高いものと安いものがあると、つい私たちは「安い方には何か問題があるのではないか」と考えてしまうものです。 ジェネリックは、先発品と比べて本当に遜色はないのでしょうか。 結論から言ってしまうと、先発品とジェネリックはほぼ同じ効果・効能だと考えて問題ありません。 ジェネリックを発売するに当たっては「これは先発品と同じような効果があるお薬です」という根拠を証明した試験を行わないといけません(生物学的同等性試験)。 発売したいジェネリック医薬品の詳細説明や試験結果を厚生労働省に提出し、許可をもらわないと発売はできないのです、 ここから考えると、先発品とジェネリックはおおよそ同じような作用を持つと考えられます。 明らかに効果に差があれば、厚生労働省が許可を出すはずがないからです。 しかし先発品とジェネリックは多少の違いもあります。 ジェネリックを販売する製薬会社は、先発品にはないメリットを付加して患者さんに自分の会社の薬を選んでもらえるように工夫をしています。 例えば飲み心地を工夫して添加物を先発品と変えることもあります。 これによって患者さんによっては多少の効果の違いを感じてしまうことはあります。 この多少の違いが人によっては大きく感じられることもあるため、ジェネリックに変えてから調子が悪いという方は先発品に戻すのも1つの方法になります。 では先発品とジェネリックは同じ効果・効能なのに、なぜジェネリックの方が安くなるのでしょうか。 これを「先発品より品質が悪いから」と誤解している方がいますが、これは誤りです。 先発品は、そのお薬を始めて発売するわけですから実は発売までに莫大な費用が掛かっています。 有効成分を探す開発費用、そしてそこから動物実験やヒトにおける臨床試験などで効果を確認するための研究費用など、お薬を1つ作るのには実は莫大な費用がかかるのです(製薬会社さんに聞いたところ、数百億という規模のお金がかかるそうです)。 しかしジェネリックは、発売に当たって先ほども説明した「生物学的同等性試験」はしますが、有効成分を改めて探す必要もありませんし、先発品がすでにしている研究においては重複して何度も同じ試験をやる必要はありません。 先発品と後発品は研究・開発費に雲泥の差があるのです。 そしてそれが薬価の差になっているのです。 つまりジェネリック医薬品の薬価は莫大な研究開発費がかかっていない分が差し引かれており先発品よりも安くなっているということで、決して品質の差が薬価の差になっているわけではありません。 カテゴリー• 247•

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